INTERVIEW
07
東京多摩工場 事務部2017年入社
山本 惇JUN YAMAMOTO
INTERVIEW
07
東京多摩工場 事務部2017年入社
山本 惇JUN YAMAMOTO
事務部の仕事とは
製品の原材料を過不足なく工場に供給し、製造過程でのロスを低減する。それだけではなく、お金・ものの出入りを把握し、工場全体の効率化を図っていく。それが、「事務部」の仕事です。一工夫や地道な改善活動によって会社の業績にも影響を与えています。
原材料の搬入量を調整し、
安定した商品製造を主導する。
東京多摩工場では牛乳などの飲料、ヨーグルト、業務用クリーム等を製造しています。製造には生乳やクリーム等の原材料が必要で、そうした原材料の搬入量を調整し、過不足なく工場に供給することが事務部の役割です。ロングセラー商品であっても、その時代にあった味へリニューアルすることがあります。リニューアルによって原材料が切り替わる時は事務部の腕の見せ所。1日ごとに製造量が変動する中で、切り替え日に合わせて適切な在庫量をコントロールしなければなりません。原材料の発注が少なければ商品が欠品してしまいますが、余分に発注するとリニューアル後に廃棄処分になってしまう。そこで他部門とも密に連携を取り、原材料のロスを防いでいます。大規模なリニューアルの際は関係者とのやり取りも搬入量も細かい調整が必要になりますが、原材料のロスを発生させずに済んだ時は大きなやりがいを実感できる仕事です。
塵も積もれば山となる。
小さな改善が大きな利益に
つながっている。
昨年から原材料を手配する資材担当と共に、商品の原価計算や歩留まりの改善を行う歩留担当も兼ねるようになりました。歩留まりとは原材料の投入量から期待される製造量に対して、実際に得られた製品量の比率のこと。つまり、歩留まりの改善とは、製造工程を改善し生産効率を上げる活動のことです。当社のどの商品においても製造時に充填誤差が生じる可能性があることからお客さまへ不利益にならないように包材に記載されている容量よりわずかに多く充填しています。そんな中、担当として各商品の原価計算を行っていくうちに、充填する量を調整することで、歩留まり改善の余地が見込めそうな商品があることが分かりました。改善の余地といってもたった数ml程度の量を調整するという話。でも年間の製造量で換算するとそれだけで年間数百万円もの利益を生みだす機会になるのです。塵も積もれば山となると言うように、わずか数mlでも、会社の利益に大きな影響を与えるようであれば見逃せません。取りまとめたデータにより製造現場に改善の必要性に気付いてもらうことができ、商品を充填するノズルを調整したことで歩留まりの改善につながりました。現場での改善活動のきっかけになるような客観的なデータを提供する。これも事務部の仕事のひとつです。
先を見据えながらも、
一つひとつ丁寧に。
その姿勢があれば活躍できる。
当社工場の良いところを1つ挙げるなら、全員がより安全で高品質な商品づくりを目指していることです。製造過程で異物を混入させることが無いように、工場全体で管理を徹底しています。例えば、工場としてFSSC22000という食品安全管理に関する国際規格の認証を受けるなど、高いレベルの取り組みを行っています。工場勤務と聞くと、やはり商品をつくる製造のイメージが強いでしょう。しかし、原材料の手配や歩留まりの改善は工場で常に製造部とコミュニケーションを図っている事務部だから担える仕事です。また、いまはどこかの工場で工夫や改善が成功すれば全国の工場で事例を共有し、水平展開しているので、一つの取り組みも会社の業績へ大きく影響します。先を見据えながらも、目の前で起きている一つひとつの事象を見逃さず、丁寧に対処できる方なら、きっと仕事を面白く感じられるはず。 私も東京多摩工場でしっかり経験を積み、ゆくゆくは全国の工場の利益率向上に繋がるような取り組みに挑戦し、活躍の場を広げていきたいです。
※本記事は取材当時(2022.11)のものです。