PERSON

INTERVIEW

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素材応用研究所
機能素材開発グループ2012年入社

宮川 桃子MOMOKO MIYAKAWA

素材研究の仕事とは

細胞レベルの基礎実験からヒトを対象とした臨床研究まで、幅広い手法で研究と分析を重ね、新たな製品を生むための科学的根拠を得る。安全性と機能性を社会に発信し、世界中の人たちの健康に貢献する。それが森永乳業の「素材研究」の仕事です。

INTERVIEW
研究者として、母親として、
ラクトフェリンに向き合っていく。

世界中の人たちの健康に寄与するため、 機能性素材の可能性を追求。

大学院では途上国の感染症に対するワクチンの研究をしていました。でも、薬を途上国に届けるには、設備、医療従事者等が必要となりハードルが高い。研究をしていく中で、食品なら誰でも手に取ることができると気付き、食品を通じて世界中の人の健康や病気の予防に寄与したいと考え森永乳業に入社しました。
現在は、母乳に豊富に含まれ、感染防御や貧血改善、肌状態の改善に効果があると考えられている多機能タンパク質・ラクトフェリンの研究に携わっています。私の役割は、ラクトフェリンが人々の健康にどう貢献できるか明らかにし、新製品を生む科学的根拠を提案すること。大学と共同して新たな実験系を構築したり、細胞を用いた基礎実験からヒトの臨床研究まで幅広い手法でアプローチしながら機能性に関するデータの取得と活用に取り組んでいます。

試行錯誤の毎日の中で、 研究者は折れない心と社会的使命感を養う。

研究は毎日が挑戦の連続です。課題や困難に直面しても、細かい条件を変更し、一つひとつ検証していく。諦めそうになっても、失敗を糧にもう一度前を向き、試行錯誤を繰り返す。そうして研究者は、「折れない心」と「社会的使命感」を自分の中で育てていくのだと思います。
数年前、産官学連携の臨床研究を担当しました。試験の設計、実施フィールドとの交渉、被験者の募集など多くの課題があり、本当に試験が実施できるのか不安になりましたが、その時に支えとなったのも「必ず成し遂げよう」という使命感でした。そして、上司やチームメンバーの心強いサポートもあり、課題を一つずつクリア。試験は無事に終了し、良好な結果も得られました。いまはその結果を社会へ発信するため、大学の先生と一緒に論文を準備しています。

母親になったことが、研究の強みに。
ちょっとした興味が、アイデアの種に。

私は2019年に育休から復帰し、子育てを体験したことで母親の観点からも研究に取り組むようになりました。多くの母親がどのような商品を求められているのか実感できたことは私の強みとなり、研究対象であるラクトフェリンが子供たちの成長をどのようにサポートしてくれるのか、自分の興味と仕事の命題が一致しています。
また、周りの先輩方を見渡すと専門分野以外にも好きなものがあり、幅広い知識をもっています。そして、研究のアイデアというのはちょっとした興味から生まれることが意外と多いのです。企業の研究職に就きたいと考えている方は、いまからでも研究以外に没頭できることを見つけることをオススメします。学生時代にいろいろなチャレンジをしておけば、やがて研究者としての大きな強みとなるはずです。

※本記事は取材当時(2019.12)のものです。