PERSON

INTERVIEW

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調達部
一般原材料調達グループ2012年入社

井口 智史SATOSHI IGUCHI

調達部の仕事とは

牛乳、ヨーグルト、プリン、アイスなどの各商品にはさまざまな原材料が含まれています。適切な原材料を選定し、適正価格で過不足なく購買する。それが森永乳業の「調達部」の仕事です。縁の下の力持ちとして、商品の安定供給を支えています。

INTERVIEW
原材料を適切に確保するため、
すべての仕事に、すべての人に、真摯に取り組む。

原材料の種類も
入ってくる情報量も桁違い。
責任が大きい分、
会社を動かす醍醐味を実感。

調達部では商品に使用されている原材料の選定と購買、需給調整を行っています。例えば、プリンは卵、砂糖、乳製品、カラメルといった原材料からできていますが、その中で私は卵を担当。安心、安全な原料を供給するために、サプライヤーの工場を視察し、意見交換をしたり、相場を踏まえて買い取り価格を交渉しています。その他、デザートやアイスに配合する抹茶、工場の製造ラインで使う洗剤など幅広く担当してるため、現在は約90社と取引し、年間で1,000~2,000種類の原材料に関わっています。
取引先も原材料の種類も多いため、必要な情報量も膨大です。情報を整理し、適切なタイミングで発信・共有しなければ多方面に大きな影響を与えます。責任はありますが、その分、会社の利益に影響を与えている醍醐味も味わえる仕事です。

予想をはるかに超えた販売急増に伴い、原材料が不足。
チャンスを逃さず、
あらゆる手を尽くす。

森永乳業のグループ会社・クリニコでは栄養補助食品、および流動食を販売しており、その原材料の調達に携わってきました。あるとき、クリニコで、とある製品の販売施策を打ち出したところ売上が急伸。もともと製造量が多くなかったこともあり、長期連休前に原材料不足に陥りそうになりました。
連休前でメーカーの製造ラインも埋まっており、最短での手配依頼には「対応不可」との回答。しかし、この販売チャンスは逃せません。メーカー担当者と詳しい製造条件をすり合わせ、当社向けの別原料の製造ラインと入れ替えることでなんとか納期に間に合わせられました。市場への供給を絶やさなかったこともあってか、その後も販売は好調。私にとってとても思い出深い商品になりました。

商品の安定供給を支えるのは、
1人ひとりの探求心と公正さ。

調達の難しいところは、不確定要素が多いことです。天候の影響で生産量が落ちたり、海外から仕入れている場合は為替で価格が変動します。そうした事態に対応するには、何事にも関心をもち、興味の範囲を広げておくことが大切です。海外で紛争があれば為替だけでなく、その周辺でどんなものを生産しているかも調べてみる。1人ひとりの探求心によって、いざという時の対処法も見出しておきます。
そして、より良い仕入れ体制を築くためには、信頼関係の構築が欠かせません。そのため、どのサプライヤーに対してもフェアに接することは、最も重要なことです。誰に対しても、いつもフェアに。これが調達部のポリシーです。

※本記事は取材当時(2019.12)のものです。