PERSON

INTERVIEW

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東京多摩工場 製造部2014年入社

西 拓馬TAKUMA NISHI

製造部の仕事とは

牛乳のような賞味期限が短いものから育児用粉ミルクなどの長期保存できるものまで、工場では日々膨大な数の製品が製造されています。機械の動作や製造ラインの各工程を監視し、常に安全・安心な商品を届ける。それが森永乳業の「製造部」の仕事です。

INTERVIEW
工場内の異常は見逃さない。
商品への信頼を守るために。

正常な状態を意識的に覚え、 わずかな異変を感知する。

工場では大量生産を実現するため工程ごとにチームを組んで動いています。私が所属している「市乳コントロール職場」は、調乳職場が仕込んだ原料を調合・殺菌し、充填職場へ渡すことが役割。例えば、低脂肪牛乳の場合は生乳から乳脂肪分を取り除いて調整を行い、規格通りか検査を行います。脂肪分や乳固形分は使用する生乳によって異なります。毎回検査を行い、規格に合わないときは何度も調整を行います。お客さまからの信頼を守るため、それほど品質にこだわり、製品はつくられています。
だからこそ、機械が止まれば一大事。そのような事態を防ぐため数値の監視と見回りを通して工場内の異変を感じ取ります。実際、「どうも低音が響いているな」と思って調べたら機械のモーターが一部不具合が生じていたことがありました。普段の「正常な状態」を意識的に覚えていたから早期発見できたのだと思います。

機械に触れたことがなくても、 意欲次第で成長とやりがいを掴める。

また、メディアなどで商品が取り上げられると当日に製造量が変わることがあります。牛乳のように賞味期限が短いものは特に変わりやすいのですが、調合と殺菌に手間取り次の工程に進めない、ということはあってはなりません。しかし、ずっと機械を稼働させて無駄にエネルギーを使うこともできません。需給バランスを見極め、機械を動かす時間をコントロールしながらエネルギーの使用量も抑える。ローコストでオペレーションを遂行できた時が一番やりがいを感じる瞬間です。
森永乳業では規定や規格を学べば自分で機械を改良でき、私も脂肪球を均質化するホモジナイザーという機械を改良し、部品の耐久性を上げることに成功しました。農学部出身でほとんど機械に触れたことはなくても、意欲次第で成長できる。それが当社の良いところです。

ゆくゆくは海外で 森永乳業の商品を広めたい。

市乳コントロール職場では、基本的に3人で工程を管理しています。1人目はシステム上で圧力や湯量などの数値を確認し、2人目が工場内の巡回、3人目が次の作業を準備する役目です。このすべての作業を全員が協力して行うため、一番大切なのはチーム内でコミュニケーションを図ること。情報を共有し、お互いの得意分野を知れば自然と一体感が高まりますし、助け合う気持ちが生まれます。
私の今後の目標は、豆腐の製造に関わることです。就職活動をしている時、テレビで海外の日本食ブームの特集が放送され、長期常温保存できる当社の豆腐が紹介されていました。その番組を見て、牛乳や乳製品だけではない商品の幅広さから当社への興味をもったので、いつか豆腐製造に携わり、世界中に安全・安心な商品を届けていきたいです。

※本記事は取材当時(2019.12)のものです。