これは大変なことになる。そんな予感がした。

この綺麗な3層のスライスチーズが
最大の難関に。

  • 今こうして振り返ると本当に長い道のりでした。4年以上前のことになってしまいますが、そもそもの商品企画はどのように思いついたんですか?
  • フィラデルフィアは、クリームチーズ市場の活性化のために常に新しい提案を続けてきたブランドなので、国内にはない新しいクリームチーズの食べ方を提案したいという想いがあったんです。
  • それが結果的にこのプロジェクトの大きな壁となった「3層構造のスライスチーズ」だったと。
  • フィラデルフィアは海外ブランドということもあり、海外情報からヒントを得て、“日本初”の3層のスライスチーズが販売できないものかと考えたんです。それはクリームチーズとしてもスライスチーズとしても新しいチャレンジになるなと。しかも、スライスカテゴリーは市場規模も大きいので、クリームチーズとしてもチャンスが広がると思いました。技術的な難しさはあまり考えず、「とにかく3層であることが重要なんです!」とお願いにいきましたよね。
  • 最初に話をいただいた時、一瞬「楽しそうだな」と思ったんです。製品開発として新しいことに挑戦することはやりがいも大きいですし。ただ、すぐに「これは大変なことになるぞ」という予感がしました。
  • 結果的にその予感はあたってしまいました。そこからが本当に長く険しい道のりだったので。
テスト生産20回。互いに納得しなかった。
  • まず取り掛かったのは、クリームチーズに合わせるチーズの選定でしたよね。
  • いろいろな種類と無数の組み合わせの中から、味や見た目、新規性などいろいろな軸で調査をして、「これはチェダーチーズしかない!」と。調査結果も明白だったので、チーズの種類は割と早い段階で決まったんですよね。でも本当の壁はそれをどう美しい3層にするか、というところでしたね。正直な話、最初はすぐにできるんだろうと、あまり難しくは考えてなかったんですよ。
  • でも蓋を開けてみたらこれが本当に難しくて。クリームチーズのおいしさを広めたいという想いが根底にあるブランドだからこそ、クリームチーズをたっぷりと、かつ日本初の3層構造としては美しく仕上げなければならないと感じていました。しかし、それには技術的に非常に難しいバランスが求められたんです。予想はしていたけれど、私もここまで難しいものとは考えていませんでした。
  • 「早くカタチにしてほしい」というのが本音だったんですが、試作品を実際に目にした時、大野さんのいう難しさが初めてわかった気がしました。テスト生産に立ち会った時、よりその難しさを痛感しましたね。
  • テスト生産しては山田さんを呼びよせる。でも、テスト品を前にお互い納得していない。そんな状態が延々と続きましたよね。最終的にテスト生産の回数は20回。普段なら4、5回なので、やはり異例なレベルでしたね。
出せば売れる。調査結果だけが頼りだった。
  • プロジェクトがうまく進まない中で、企画者として心折れそうになったりはしなかったんですか?
  • 調査結果が私の拠り所になっていました。コンセプトの調査でも、試作段階の味覚調査でも、結果が非常に良かったから、出せば売れるという自信はあったんです。
  • 関係各所が関わっている大きなプロジェクトだけに、開発の期間が延びるにつれて、商品化に対してネガティブな空気も漂い始めていましたよね。
  • 私がいくら「売れます!」と豪語しても、確証なんてものはありませんからね。実際「こんなに難しい商品を本当にやるべきか」という議論もなかったわけではないんです。でもそこは企画した私が説得しなければいけない部分だったので、当時はとにかく「なんとかするしかない」という気持ちだけでしたね。
  • 開発サイドとして一番追い込まれたのは、商品の発売日が決まってからの開発のラスト段階でした。もちろん、ある程度のテスト生産を経て、このくらいのスケジュールなら発売できるだろうと予測を立ててはいるんですが、実際に製品を目の前にすると、まだまだ詰めるべきところがたくさんあるぞ、と。既に決まった発売日と、製品の現時点での完成度。そのギャップを誰よりもわかっているからこそ、プレッシャーは相当大きかったですね。
  • マーケティングサイドでも「部門の優先商品に位置づけられているだけに、出せないとなるとまずいぞ」と言われていて。プレッシャーを感じながらのラストスパートでした。
  • 「これならいける!」と、みんなが納得できるものに仕上がったのは、発売スケジュールに間に合う本当にギリギリのタイミングでしたね。
  • 本当に間に合ってよかったです。最後は「大野さんなら絶対にやってくれる」と、祈るような気持ちでした。
3層チーズの挑戦は、まだまだ始まったばかり。
  • 最後の最後まで険しい道のりでした。完成した瞬間ももちろん嬉しかったんですが、本当に嬉しさを実感できたのは、初回製造がうまくいって店頭に商品が並んだ時でしたね。
  • 私もようやく完成となった時、一瞬胸を撫でおろしたんですが、すぐに「これだけやってもらったのだから本当に売らなくては!」という別のプレッシャーが出てきて。でも実際に、発売後の商品のセールスや商談状況が良かったり、SNSなどで話題にのぼっているのを見ると、嬉しさがこみ上げてきましたね。

広告でも“日本初”や“3層”を
重点的にアピール。

  • こうして振り返ると、本当にいろいろなことがあったなと。製品開発の人間として“日本初”という商品の開発に携われたことは何よりも誇りです。でも、一切妥協しない山田さんだったからこそ、私もここまでできたのかなと。そんな気持ちになりました。
  • それはこちらも同じで、いつも私からの無茶なお願いを難しい顔をしながらも引き受けてくれますよね。大野さんをつい頼りにしてしまいます。
  • 関わってきた期間が長いだけに錯覚してしまうのですが、世の中的にはまだ発売したばかりの商品なんですよね。
  • 贅沢3層仕立ての濃厚クリーミーチーズは、日本初という目新しさも備えたすごくユニークな商品なので、認知が上がればまだまだポテンシャルを秘めていると思っています。そのためにまずは広く知ってもらうこと。そこは私の使命でもあるので、さらに力を入れていきたいです。
  • 試行錯誤の末に完成した商品ですので深い愛情を持っていますし、世の中で広く愛されることを願っています。しかしながら製品開発としては、このプロジェクトの経験を活かして、さらに上を行くおいしいチーズの開発にも力を注いでいきたいですね。
マーケティング山田智子の情熱 製品開発大野直の情熱 PROJECT STORY EPISODE2
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マーケティング×製品開発 日本初にかけた情熱

これは大変なことになる。そんな予感がした。

  • 今こうして振り返ると本当に長い道のりでした。4年以上前のことになってしまいますが、そもそもの商品企画はどのように思いついたんですか?
  • フィラデルフィアは、クリームチーズ市場の活性化のために常に新しい提案を続けてきたブランドなので、国内にはない新しいクリームチーズの食べ方を提案したいという想いがあったんです。
  • それが結果的にこのプロジェクトの大きな壁となった「3層構造のスライスチーズ」だったと。
  • フィラデルフィアは海外ブランドということもあり、海外情報からヒントを得て、“日本初”の3層のスライスチーズが販売できないものかと考えたんです。それはクリームチーズとしてもスライスチーズとしても新しいチャレンジになるなと。しかも、スライスカテゴリーは市場規模も大きいので、クリームチーズとしてもチャンスが広がると思いました。技術的な難しさはあまり考えず、「とにかく3層であることが重要なんです!」とお願いにいきましたよね。
  • 最初に話をいただいた時、一瞬「楽しそうだな」と思ったんです。製品開発として新しいことに挑戦することはやりがいも大きいですし。ただ、すぐに「これは大変なことになるぞ」という予感がしました。
  • 結果的にその予感はあたってしまいました。そこからが本当に長く険しい道のりだったので。

この綺麗な3層のスライスチーズが最大の難関に。

テスト生産20回。互いに納得しなかった。

  • まず取り掛かったのは、クリームチーズに合わせるチーズの選定でしたよね。
  • いろいろな種類と無数の組み合わせの中から、味や見た目、新規性などいろいろな軸で調査をして、「これはチェダーチーズしかない!」と。調査結果も明白だったので、チーズの種類は割と早い段階で決まったんですよね。でも本当の壁はそれをどう美しい3層にするか、というところでしたね。正直な話、最初はすぐにできるんだろうと、あまり難しくは考えてなかったんですよ。
  • でも蓋を開けてみたらこれが本当に難しくて。クリームチーズのおいしさを広めたいという想いが根底にあるブランドだからこそ、クリームチーズをたっぷりと、かつ日本初の3層構造としては美しく仕上げなければならないと感じていました。しかし、それには技術的に非常に難しいバランスが求められたんです。予想はしていたけれど、私もここまで難しいものとは考えていませんでした。
  • 「早くカタチにしてほしい」というのが本音だったんですが、試作品を実際に目にした時、大野さんのいう難しさが初めてわかった気がしました。テスト生産に立ち会った時、よりその難しさを痛感しましたね。
  • テスト生産しては山田さんを呼びよせる。でも、テスト品を前にお互い納得していない。そんな状態が延々と続きましたよね。最終的にテスト生産の回数は20回。普段なら4、5回なので、やはり異例なレベルでしたね。

出せば売れる。調査結果だけが頼りだった。

  • プロジェクトがうまく進まない中で、企画者として心折れそうになったりはしなかったんですか?
  • 調査結果が私の拠り所になっていました。コンセプトの調査でも、試作段階の味覚調査でも、結果が非常に良かったから、出せば売れるという自信はあったんです。
  • 関係各所が関わっている大きなプロジェクトだけに、開発の期間が延びるにつれて、商品化に対してネガティブな空気も漂い始めていましたよね。
  • 私がいくら「売れます!」と豪語しても、確証なんてものはありませんからね。実際「こんなに難しい商品を本当にやるべきか」という議論もなかったわけではないんです。でもそこは企画した私が説得しなければいけない部分だったので、当時はとにかく「なんとかするしかない」という気持ちだけでしたね。
  • 開発サイドとして一番追い込まれたのは、商品の発売日が決まってからの開発のラスト段階でした。もちろん、ある程度のテスト生産を経て、このくらいのスケジュールなら発売できるだろうと予測を立ててはいるんですが、実際に製品を目の前にすると、まだまだ詰めるべきところがたくさんあるぞ、と。既に決まった発売日と、製品の現時点での完成度。そのギャップを誰よりもわかっているからこそ、プレッシャーは相当大きかったですね。
  • マーケティングサイドでも「部門の優先商品に位置づけられているだけに、出せないとなるとまずいぞ」と言われていて。プレッシャーを感じながらのラストスパートでした。
  • 「これならいける!」と、みんなが納得できるものに仕上がったのは、発売スケジュールに間に合う本当にギリギリのタイミングでしたね。
  • 本当に間に合ってよかったです。最後は「大野さんなら絶対にやってくれる」と、祈るような気持ちでした。

3層チーズの挑戦は、まだまだ始まったばかり。

  • 最後の最後まで険しい道のりでした。完成した瞬間ももちろん嬉しかったんですが、本当に嬉しさを実感できたのは、初回製造がうまくいって店頭に商品が並んだ時でしたね。
  • 私もようやく完成となった時、一瞬胸を撫でおろしたんですが、すぐに「これだけやってもらったのだから本当に売らなくては!」という別のプレッシャーが出てきて。でも実際に、発売後の商品のセールスや商談状況が良かったり、SNSなどで話題にのぼっているのを見ると、嬉しさがこみ上げてきましたね。
  • こうして振り返ると、本当にいろいろなことがあったなと。製品開発の人間として“日本初”という商品の開発に携われたことは何よりも誇りです。でも、一切妥協しない山田さんだったからこそ、私もここまでできたのかなと。そんな気持ちになりました。
  • それはこちらも同じで、いつも私からの無茶なお願いを難しい顔をしながらも引き受けてくれますよね。大野さんをつい頼りにしてしまいます。
  • 関わってきた期間が長いだけに錯覚してしまうのですが、世の中的にはまだ発売したばかりの商品なんですよね。
  • 贅沢3層仕立ての濃厚クリーミーチーズは、日本初という目新しさも備えたすごくユニークな商品なので、認知が上がればまだまだポテンシャルを秘めていると思っています。そのためにまずは広く知ってもらうこと。そこは私の使命でもあるので、さらに力を入れていきたいです。
  • 試行錯誤の末に完成した商品ですので深い愛情を持っていますし、世の中で広く愛されることを願っています。しかしながら製品開発としては、このプロジェクトの経験を活かして、さらに上を行くおいしいチーズの開発にも力を注いでいきたいですね。

広告でも“日本初”や“3層”を重点的にアピール。

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フィラデルフィア贅沢3層仕立ての濃厚クリーミーチーズ

  • 大野直の情熱
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